今や、全国区の人気となった尾道ラーメン。そのルーツは昭和2年、尾道に砂利船の技
術を習いに来ていた張さんが「住む処を世話してくれた人への御礼」として竹で打ってみせた中華
そばが、「尾道らーめん」の発祥のルーツです。
その住む処を世話をしたのが、当時貿易会社を経営し、貸家業も営んでいたがんこ屋社長の祖父
でした。食通だった祖父が絶賛した帳さんの味を蘇らせるために、池永は祖父の話を
思い出しながら、元祖尾道ラーメンを再現しました。瀬戸内海の小魚の雑魚節と昆
布、蔵出しのたまり醤油で仕上げたスープと麺の絡みは絶妙な相性を見せます。
職人芸の技だけで作る熟成生麺は通常の10倍の時間がかかります。しかしそれ故
に極め細やかな光沢と滑らかな食感と喉ごしは絶品です。粉本来の味と風味だけで
完成させた、これががんこ尾道らーめんです。
市場に出回ってる中では、これ以上はない最高級小麦粉使用。
尾道ラーメンの基本となったたまり醤油ベースの濃厚スープは
見た目と違って塩辛くなく、豚の背脂と相まって昆布と瀬戸の
小魚節のダシと絶妙なバランスで完成しております。
この最上級の上品な味とコクを是非一度ご賞味下さい。
全国的に中華麺は多加水麺が主流ですがこの麺は簡単に言えば水を多く含ませた麺の事で、つるつる感は出ますが粉の味は弱くなりますからそれ程上質で高価な粉を使わなくて済むのです。なにより粉の使用量が少なく出来ますのでその分原価を落とせるのです。また、粉も小麦粉のみでなく、ブレンドしたいわゆる中華粉と呼ぶラーメン専用のブレンド粉を使うのが普通です。当然、中華粉を使用すれば安価に製造出来るのです。がんこ屋の麺はその名のごとく粉本来の風味を活かす為、最上級の上質な小麦粉のみを使用し一切ブレンドもせず、極少量の水しか使いません。
時代に逆行して原価は上がりますし技術的にも高度で大変な手間がかかりますが、頑固に少加水麺製造を守り風味豊かな最上質麺作り続けております。また、製造工程として、上質麺である為、1昼夜低温熟成させてからの荷となります。手間暇をかけた本物の美味さの食文化の継承に命をかけて頑張っております。
中細小ちぢれ麺は、通常の10倍の手間をかけて丁寧に作られています。ゆで時間が6
0秒と早いのが良質高品質麺の大きな特徴です。かん水率は1%です。これは表記しな
くてもいいくらいの量で、ほぼ無かん水です。中華麺は無かん水だと「中華そば」の表
記が出来ないのです。商売には難しい原価の高い麺を扱っていますので、大変な事も
色々ございましたが、最近では解って下さるお客様が増えてきました。
がんこ屋は、この最上級の麺を「尾道の伝統」としてこれからも守っていきたいと思っております。